小説家になる方法

とらドラの作者「竹宮ゆゆこ」から学ぶ恋愛小説の書き方

2015/11/28

今や青春学園モノの代名詞ともなった大ヒット作「とらドラ」。著者の竹宮ゆゆこはデビュー作「わたしたちの田村くん」からその基本スタイルは変えずにあくまで恋愛、青春、学園をテーマに執筆活動を続けている。今回は、竹宮ゆゆこの作品から感動的な恋物語を書く方法を模索していこうと思う。

【リアリティのある恋愛模様をライトノベルで】

昨今のライトノベルは中高生たちの理想や妄想をニーズとして捉え、それに応えようとしているものがほとんどだ。ハーレム、ファンタジーといったジャンルの作品が大量にアニメ化され、人気を博しているのは、そのニーズにマッチしているからだと思う。「売る」ことが目的である限り、商業的な戦略をとるのは当然なことなのだが、長期的視野で考えたとき、やはり作品のクオリティが足りなければそのブランドを確立させることはできないだろう。
しかし、最近アニメ化された、竹宮ゆゆこの「ゴールデンタイム」はそういった時代の流れを無視して、相変わらずリアリティ満載の恋愛模様を描いている。ライトノベルでは珍しく、主な登場人物は大学生。そしてその心情描写はやはりさすがと言わざるを得ない出来だ。

【クオリティのわりには不評だったゴールデンタイム】

時代の変化に伴ってライトノベルにおけるニーズは変化している。大学生のリアルな恋愛という、いかにも非リア充の読者からは良い反応の貰えそうにない作品を出したのは何か具体的な施策があったのだろうか、それとも、とらドラの著者であるというブランドを活用して似た路線でもう一発当てようと思ったのだろうか。売り上げ数を見れば、電撃文庫から出版されているライトノベルはそこそこの売り上げを誇っている(それでもとらドラとは比較にならないが)。

その一方で、アニメの評価は散々だった。原作の雰囲気も忠実に再現できているし、音楽や作画も悪くない。しかし、DVD/BDの売り上げは期待に答えられなかった。もちろん、作者自身が書きたいと思ったものがそのまま出版されただけで、戦略なんてものはそもそも存在しなかった可能性もある。もしそうだとしたら、それこそ作者のパワーは出版社に信頼されているということになるし、ブランド力以外にもやはり圧倒的な価値があるということになってくる。

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