小説家になる方法

【第4回】最短最速で小説家になる方法〜努力の正しい方向性とは〜

2017/03/05

小説に限らず物事を達成しようとするときに努力は最も大切なものです。しかし努力が実るのは正しい方法での努力だけで、間違った努力は残念な結果に終わってしまいます。創作活動において正しい努力とはどういうものなのでしょうか。

 

正しい方向で、正しいペースで

いきなり小説を書こうと思っても、そう簡単に巧く書ける人はいません。ですからたくさんの作品を読んで見よう見まねで参考にしたり、このブログ記事のような指南書を読んで小説の書き方を学習したりすることになります。どちらも有用な努力の仕方なのですが、ときに努力がどうしても実らないというときがあります。それは自分の能力に比してあまりに高くを望んでしまった場合もあるでしょうが、その多くは努力の方向性というものをどこかで見誤ってしまい、めざすべきゴールとはまったく違うアサッテの方向に突き進んでしまったがために起こる悲劇なんですね。
 

だからガムシャラにひたすら努力すればいいというものではありません。これは創作活動以外のことでも同じです。正しい方法で、その人に合ったペースで努力してこそ成功への道が拓けるというものです。そうはいっても正しい努力とはどういうものかということを努力しなければいけない当事者というのはよくわからないものです。ですので先達のアドバイスとして今回は特に執筆に関してどういう努力をすべきかを具体例を交えてお話します。

 

凝ったプロット1本より、とにかく多くのプロットを生み出す

私は創作指導を長年続けてきましたが、その間、多くの生徒達を教えてきました。その中には夢をかなえてプロデビューした人もいるし、なかなか1次選考を突破できないでいる人もいました。では、この両者は何が違っていたのでしょうか?
まず努力量ということでいえば、やはり成功者の努力は凄いものがありましたし、なかなか書けない人というのはあまり努力したがらない人が多かったです。しかし残念なことにデビューした人と同じくらい努力しても一向に成果の上がらない人もいました。こういう人にはできるだけスキルアップして欲しいと講師としても熱を入れて指導していたのですが、どうもダメなんですね。それでどう違うのかを比較検討してみると、努力の仕方がまったく違うのです。
たとえば私の指導ではキャラクター造形とストーリーを重視していますので、まずは魅力的な登場人物とそれに付随する物語をプロット(企画書)として考えてもらうことが多いのですが、正しく努力できる人と間違って努力する人というのは大きな差があるんですね。

 
まず正しい努力をする人というのはプロットを3本くらい提出してくださいと課題を課しますと、10本も20本もこちらがびっくりするくらいたくさんのプロットを提出してきて、こちらとしても読みきれないので次回は上限を設けなくてはいけなくなってしまうほどでした。
しかし逆に間違って努力してしまう人というのは、プロットを1本しか書いてこないんですね。しかしこれが凄く凝っていて、すでにシーン割りまで書いていたり、プロットでは主要人物3人くらいの設定を書いてもらうのですが、端役のキャラまで設定がびっしりと書いてあったりするんです。これを書くのに要した時間は10本も20本もプロット書いてきた人と同じくらいでしょう。けっして怠けているわけではないのです。

 
しかし結果は残酷です。はっきり言ってしまうとプロが書いたところで全てのプロットが優れているわけではないのですから素人ならなおさらです。でも10本も20本もあれば見るべきプロットが何本かあるんですね。なので私としてはその良作のプロットについて指導してゆくわけです。
ところがいくら詳細に書いても1本しか書いてこなかった場合、それがどうしようもなかったらそれまでです。創作の世界は甘くはありません。ダメなネタはどう直してもダメなので指導しようがないんです。だから新しく書いてきてとしか指導できません。だから何も具体的に前進しないのです。

 
対照的な二人の生徒について書きましたが万事につけ成功する人と成功できない人の差はこんな感じです。あと努力が下手な人というのは学習したことを積み重ねられない傾向があります。つまり1回の講義の内容に理解は同程度であっても、正しく努力できる人は2回、3回と習ったことを忘れないので実力が高層ビルのように積み上がっていくのに対して、努力が下手な人は1回ごとに理解しますが、2回目には1回目に習ったことはすっかり忘れているし、3回目には2回目に習ったことも忘れてしまって、いつまでも平屋建てのままなのです。

 

まとめ

今回は実例として努力の仕方がどのような差を生むかを解説してみました。この記事を読んでいる人にも是非あやまった方向で努力しないでほしいと思っています。どういうことをすればいいのかについては、この連載記事で紹介してきますのでしっかりと正しく身につけていってほしいですね。この姿勢があるかどうかで努力が報われるかどうかが決まるわけですから。

【next】【第5回】最短最速で小説家になる方法~9割の人は魅力的なキャラを勘違いして落選している~

 

【第1回】最短最速で小説家になる方法
【第2回】最短最速で小説家になる方法~小説家になるために鍛えるべき能力値がある~
【第3回】最短最速で小説家になる方法~小説を書こうと思い立った段階でクリアーすべき条件とは?~
【第4回】最短最速で小説家になる方法~努力の正しい方向性とは~
【第5回】最短最速で小説家になる方法~9割の人は魅力的なキャラを勘違いして落選している~
【番外編】最短最速で小説家になる方法~読んでおくべき書籍~
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