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【ターゲットを絞って音楽を作るべし!】―ゲスの極み乙女。から今バンドマンたちがやるべきことを考える

2015/11/16

全国ツアーのチケットが即日完売。一躍人気バンドとなった「ゲスの極み乙女。」。レコード会社による強力なプロモーション。PVの積極的な発信による効果でその名を知った人は多いはずだ。若者ウケしそうな現代社会を皮肉った歌詞とキャッチーで言葉数の多い点が非常に痛快である。今回はその「ゲスの極み乙女。」がなぜ今の音楽業界で注目を浴びたのかについて書いていこうと思う。

 

多くの若者の心情を音楽で体現

それが驚くべきことに、バンド名から既にそれが読みとれてしまう。ソーシャルメディアなんかを頻繁に活用している人なら共感できると思うが、一部の遊び狂っている人たちを皮肉っている人が増えている傾向にあるのだ。もちろん、そういった感情は元々多くの人が持ち合わせているものだが、それがネットを通して発言しやすくなったのだ。音楽という形でわかりやすく代弁してくれたのが「ゲスの極み乙女。」なのである。昔なら絶対批判が殺到していたであろうこのバンド名は、世の中の若者たちの裏、つまりはゲスの部分を表現しているのだと予測する。曲を聴いてみればわかるように、いわゆるビッチな女性を見通した主人公視点の歌詞もある(キラーボール)。

そういった状況に批判的になるものの、流れに歯向かうことができないというのは多くの人が共感できるはずだ。個人的には、そこから踊ってしまえ、という結果に行きつく点が非常に好きだ。

完全に二分化したミュージックシーン

顕著になり始めたのは5年前くらいからだろうか。ミュージックシーンは「理不尽に立ち向かう人たち」向けと「素晴らしい世の中を堪能する人たち」向けに二分化されてきたのではないかと考えている。もちろん、その中間だったり、全く枠外の音楽も存在するが、ポジティブな曲ばかりが音楽業界を支えていた時代は確実に終焉を迎えた。「ゲスの極み乙女。」が輝き出したのは、今のソーシャルメディアの発達を見越したプロモーションと、そこにマッチした音楽性、歌詞に理由があったのではないかと思う。

少し前のインディーズシーン、アンダーグラウンドシーンで、ライブではそこそこの盛り上がりを見せるものの売れるまでに至らないバンドたちがのし上がってきていることから、それはたぶん間違いない。一方で、キャッチーなメロディで明るく歌い上げるバンドは少しずつ勢いを落としている。アイドルたちに活躍の場をとられていると言ってもいいだろう。そんな中、今のバンドマンたちは何をすべきか。

ターゲットを絞るべし

音楽というものは得てして自分のこだわりを表現するものだと思われがちだが、そうじゃない音楽もあってしかるべきだ。むしろ、社会、音楽業界を考察した上でしっかりとターゲット、要するにリスナーを選んで音楽を作り込むミュージシャンは勝ち上がっていくだろう。そのためにも、まずは自分の音楽をどのような人たちに届けたいのか、届けるべきなのか。そこから考えてみるのはどうだろうか。

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